Macには初期でPythonがインストールされていますが最新版ではないため、より新しいバージョンを使用したい場合は改めてインストールする必要があります。普通にHomebrewやウェブサイトからインストールする方法もありますが、バージョンを切り替えたい場合に手間がかかるため、バージョンマネージャーを使用すると楽になります。

ここではPythonのバージョンマネージャーとしてPyenvの導入方法を紹介します。なお、PyenvのインストールにはHomebrewを用いるため、まだインストールしていない方はこちらの記事を参照してください。

Pyenvのインストール

ターミナルを起動したら以下の内容を入力して実行します。

$ brew install pyenv

インストール後は環境変数を設定します。コマンドラインから設定ファイルに一行ずつ書き込む方法もありますが、設定ファイルの中身を綺麗にしたい場合は直接編集することをお勧めします。

.zprofileを開き以下の内容を追加で書き込みます。このファイルが存在しない場合は新たに作成してください。環境変数PATHを既に設定している場合は、既存の内容を消さないように気を付けましょう。

export PYENV_ROOT=$HOME/.pyenv
export PATH=$PATH:$PYENV_ROOT/bin
eval $(pyenv init -)

これでPyenvの導入は完了です。

Pythonのインストール

続いて、Pyenvを用いてPythonをインストールします。インストールできるPythonのバージョンは以下のコマンドで確認できます。

$ pyenv install --list

以下のコマンドのバージョンの部分を、インストールするバージョンの数値に置き換えて実行してください。指定したバージョンのPythonがインストールされます。

$ pyenv install バージョン

インストールが終わったら、以下のコマンドでインストールされているバージョンを確認しましょう。

$ pyenv versions

すると、以下のように表示されると思います。

* system
  インストールしたバージョン

アスタリスクは指定しているバージョンを示しています。初期ではsystemが指定されているため、以下のいずれかのコマンドでインストールしたバージョンに切り替えましょう。

// そのユーザー全体で使われる
$ pyenv global バージョン

// カレントディレクトリ内でのみ使われる
$ pyenv local バージョン

もう一度バージョンを確認してみると、指定したバージョンの横に「*」が付きます。

最後に、以下のコマンドでPythonのバージョンを確認してください。

// Python 1, 2系
$ python --version

// Python 3系
$ python3 --version

さきほど指定したバージョン番号が表示されたら切り替えがうまくいっています。これで、指定したバージョンのPythonが使えます。

まとめ

Pythonの2系と3系とでは様々な違いがあるため、いざという時に簡単にバージョンを切り替えられると便利です。